保育園栄養士のパート|統計に保育園だけの時給はなく、短時間の栄養士は1時間当たり1,513円です

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目次

30秒でわかるまとめ

  • パートの栄養士の1時間当たりは1,513円です短時間で働く栄養士の2025年6月分の平均です。管理栄養士も同じ区分に入り、手当を含み賞与は含みません。
  • 保育園で働く人だけの時給は、表から出せません短時間の栄養士の表は、病院や介護施設、給食の会社などをまとめた産業計です。保育所だけを抜き出せません。
  • 小さい企業ほど、1時間当たりは高い並びです10〜99人の企業は1,585円、1,000人以上は1,397円で、差は188円です。小さい企業ほど平均年齢も高めです。
  • 保育所の非常勤の栄養士は、常勤換算の月額で出ています常勤と同じ時間数働いたとして直した月額で、その時間数が資料にないため、時給には直せません。

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※常勤で働く保育園栄養士の月額は保育園栄養士の年収、フルタイムなどで働く栄養士全体の給与は栄養士の年収の平均で扱っています。

給食の時間(保育園栄養士)

先に断ります:保育園の栄養士のパートの時給は、国の統計で直接は出せません

保育園の栄養士のパートの時給を国の統計で探すと、手がかりは2つに分かれます。どちらも「保育園で、パートで働く栄養士の時給」そのものではありません。

資料分かること分からないこと
①厚生労働省「賃金構造基本統計調査」の短時間労働者の表短時間で働く栄養士の1時間当たりの額(産業計・企業規模別・経験年数別)保育所で働く人だけの額
②こども家庭庁「経営実態調査」の保育所の給与の表私立保育所の非常勤の栄養士の月額(常勤換算)1時間当たりの額

この記事では、①と②をそれぞれの定義のまま並べます。2つをつないで「保育園のパートの時給」を作ることはしていません。

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ここが本題①:短時間の栄養士は、1時間当たり1,513円です

賃金構造基本統計調査は、働く人を「一般労働者」と「短時間労働者」に分けて集計しています。短時間労働者は、1日の所定労働時間が一般の労働者より短い人、または1日の時間は同じでも1週の所定労働日数が少ない人です(調査の概要 3(5))。パートなどで短い時間働く人は、こちらに入ります。

職種の区分は「栄養士」です。調査は、この職種の仕事を次のように説明しています。

「栄養士の免許を有し、栄養指導、栄養相談、給食施設における献立の作成・栄養価の計算・特別治療食の調理・その他これらに伴う食事相談・し(嗜)好調査・栄養摂取状況調査などの栄養指導の仕事に従事するものをいう。」

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」役職及び職種解説 1151 栄養士 仕事の概要(原文どおり)

含まれる職種の例には、栄養士と並んで管理栄養士、学校栄養職員などが挙がっています。管理栄養士だけを分けた区分はありません。調理師は別の区分(1391)です。説明にあるのは免許と仕事の中身で、働く場所は書かれていません。

項目栄養士(短時間労働者)
1時間当たり所定内給与額1,513円
1日当たり所定内実労働時間数5.8時間
実労働日数16.5日
年間賞与その他特別給与額109,600円
平均年齢46.8歳
平均勤続年数7.1年
労働者数15,420人

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」短時間労働者・職種 第1表/企業規模計(10人以上)/男女計/産業計。労働者数は原表の「十人」単位を人数に換算(編集部)

1時間当たり所定内給与額は1,513円です。役職者を除いた参考の表(同 第3表)では1,511円でした。

1か月に働く時間の目安を、平均どうしの掛け算で出すと次のとおりです。

編集部試算:16.5日 × 5.8時間 = 95.7時間

平均値どうしを掛けたもので、調査が公表している数字ではありません。1人ひとりの働き方には幅があります。

15,420人のうち女性は15,380人で、99.7%を占めます(割合は編集部算出)。男性は40人と少ないため、この記事では男女別の額を扱っていません。

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この額は産業計で、病院だけの数字ではありません。病院で働く管理栄養士・栄養士が国の統計では常勤換算の数しか出ておらず、非常勤が何人いるかも分からないことは病院栄養士のパート|国の表は常勤換算だけで、非常勤の栄養士が何人かは出ていませんで扱っています。

1,513円に入っているもの、入っていないもの

1,513円は、求人票に書かれた時給を集めた数字ではありません。1人ごとに、6月分の所定内給与額を、その月に実際に働いた所定内の時間で割り、その平均をとった額です(調査の概要 3(21))。

区分1,513円との関係
基本給、職務手当、精皆勤手当、通勤手当、家族手当など入る(所定内給与額)
時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日出勤手当、宿日直手当、交替手当入らない(超過労働給与額)
賞与、期末手当など入らない(年間賞与その他特別給与額として別に集計。109,600円)
所得税、社会保険料など引く前の額(手取りではない)

出典:同 調査の概要 3 用語の説明(18)(20)(21)(22)。表の整理は編集部

求人の時給が基本給だけの額なら、手当まで入った1,513円とそのまま並べることはできません。

数字の時点にも注意が要ります。1時間当たりの額は令和7年(2025年)6月分の給与と労働時間、年間賞与は原則として令和6年(2024年)1月から12月までの1年間の額です(調査の概要 1(5))。

e-Statに載っている短時間労働者の職種別の表は6つあり、表題はすべて「(産業計)」で終わっています。病院も、介護施設も、給食を受託する会社も、保育所も、産業をまとめた1つの数字です。保育所で働く短時間の栄養士だけの1時間当たりの額は、この表からは出せません。

企業規模別:10〜99人が1,585円で、1,000人以上より188円高い

調査の「企業規模」は、事業所1か所の人数ではなく、その企業に雇われている常用労働者全体の数で分けています(調査の概要 3(2))。

企業規模1時間当たり所定内給与額1日当たり所定内実労働時間数実労働日数年間賞与平均年齢労働者数構成比
企業規模計(10人以上)1,513円5.8時間16.5日109,600円46.8歳15,420人—
1,000人以上1,397円6.0時間16.6日85,800円42.0歳3,040人19.7%
100〜999人1,464円5.8時間17.0日133,500円44.1歳4,390人28.5%
10〜99人1,585円5.7時間16.2日105,600円50.2歳7,980人51.8%

出典:同調査 短時間労働者・職種 第1表/男女計。構成比は企業規模計の労働者数に対する比率で編集部算出

  • 1時間当たりの差は188円です。いちばん高い10〜99人の1,585円と、いちばん低い1,000人以上の1,397円の差です。
  • 短時間の栄養士の51.8%は10〜99人の企業にいて、平均年齢は50.2歳です。1,000人以上の42.0歳より8.2歳高くなっています。
  • 年間賞与は、100〜999人の133,500円がいちばん多く、規模の順には並んでいません。

規模別の人数を足すと15,410人で、規模計の15,420人と10人違います。原表の人数は十人単位で、規模別の和と規模計が1単位ずれています(編集部確認)。

どの規模の企業に保育所が多いのかは、この表からは分かりません。規模の差を「保育園とそれ以外の差」と読み替えることはできません。平均年齢も規模で違うため、規模だけの差とも言い切れません。

この表は企業規模10人以上の集計です。5〜9人の企業は別の表で、短時間の栄養士は1時間当たり所定内給与額2,053円、1日当たり所定内実労働時間数3.9時間、210人です(同調査 短時間労働者・企業規模5〜9人 第4表)。人数が少なく、推計の区分も違うため、10人以上の数字と合算も比較もしていません。

経験年数別:0年の1,288円から、15年以上の1,688円まで

経験年数は、調査対象期日現在の職種の仕事に従事した年数です(調査の概要 3(12))。栄養士のように免許が要る職種には、数え方の決まりがあります。

「自動車運転者、看護師などのように、免許を必要とする職種は、免許取得後実際にその職種の仕事に従事した年数をもって経験年数とする。」

出典:同 調査の概要 3 用語の説明(12)イ(原文どおり)

経験年数1時間当たり所定内給与額1日当たり所定内実労働時間数年間賞与平均年齢労働者数
0年1,288円5.3時間6,300円42.1歳980人
1〜4年1,389円5.8時間62,000円39.1歳2,420人
5〜9年1,462円5.7時間118,300円42.7歳4,210人
10〜14年1,429円5.9時間138,200円46.2歳2,430人
15年以上1,688円5.9時間130,300円54.7歳5,370人

出典:同調査 短時間労働者・職種 第5表/企業規模計(10人以上)/男女計

1時間当たりの額の幅は400円です。いちばん低い0年の1,288円と、いちばん高い15年以上の1,688円の差です。ただし10〜14年の1,429円は5〜9年の1,462円より低く、経験年数の順にきれいに上がる形ではありません。

15年以上の人は5,370人で、全体の34.8%を占めます。経験0年の人は6.4%です(いずれも編集部算出)。

職種と経験年数を組み合わせた区分は、調査の標本設計の対象になっておらず、サンプルが小さい場合は大きな誤差を含むことがあるとされています(調査の概要 4(2)ア(イ))。経験年数ごとの差は、傾向の手がかりとして読むのが無理のない使い方です。

ここが本題②:保育所の非常勤の栄養士は、常勤換算の月額で出ています

保育所に限った数字として、国の資料で確かめられたものに、こども家庭庁の「令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」があります。2026年10月9日時点で、こども家庭庁の調査ページに載っているいちばん新しい回です。

保育所の職種別の給与表で、私立の非常勤の栄養士は、集計対象94人、1人当たり給与月額(賞与込み)205,104円です。

出典:こども家庭庁「令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」e-Stat 第28表(私立・公立保育所 総括表)。金額は円未満を四捨五入(編集部)。集計結果PDFの表示と一致

この額は、非常勤の人が実際に受け取った月額ではありません。表の注記によると、私立の非常勤の金額は、施設が常勤換算数の計算に使う1週間の勤務時間をもとに、常勤と同じ時間数働いたとして算出した額です。月額は令和6年3月分の給与に、令和5年度分の賞与の12分の1を足したものです(同 集計結果 保育所(私立・公立)(2)注記の要約)。

表には、その「常勤と同じ時間数」が何時間かは書かれていません。そのためこの月額を時給に直すことはできず、本記事も時給の試算をしていません。集計対象が94人と少ない点にも注意が要ります。

表の栄養士の行は、調理員として数えられた人を除いた行です。行の名前の読み方と、常勤の栄養士の月額は保育園栄養士の年収で扱っています。なお、省令が保育所に置くと定めた職員に栄養士が入っていないことは、保育園栄養士の仕事内容と1日で扱っています。

保育所の栄養士が派遣や法人本部の雇用、調理員との兼務で関わる場合に、国の栄養管理加算でどの区分に入るかは保育園栄養士の調理員兼務|国の加算は「兼務」を別の区分にしていて、基本額は月50,000円ですで扱っています。

2つの数字をつなげるときの注意

①の1,513円と②の常勤換算の月額は、作り方がそろっていません。

項目①短時間労働者の栄養士②保育所の非常勤の栄養士
働く場所産業計(保育所に限らない)私立の保育所
時点2025年6月分令和6年3月分+令和5年度分の賞与の12分の1
単位1時間当たり(賞与を含まない)常勤と同じ時間数で直した月額(賞与込み)
対象の人短時間労働者常勤以外の従事者

出典:①は調査の概要 1(5)・3(5)(21)、②は経営実態調査 集計結果 p.11 注記・p.1 調査概要。表の整理は編集部

もう1つ、①の調査の範囲があります。対象の事業所は、民営の事業所と、行政執行法人・地方公営企業等の事業所に限られています(調査の概要 1(3)ウ)。市町村が直接運営する公立の保育所は、この並びに入っていません。本記事は、市町村に直接雇われて公立の保育所で働く栄養士は、1,513円の集計に含まれていないと読んでいます。私立の保育所を運営する法人や、給食を受託する会社に雇われている人は、民営の事業所の労働者として入ります。給食の現場の同じ読み方は、給食調理員の時給の相場でも扱っています。

①は「栄養士のパートの1時間当たり」、②は「保育所の非常勤の栄養士の月額の目安」で、片方からもう片方は作れません。この記事は、2つを割り算したり、差を出したりしていません。

この記事が扱っていないこと

  • 保育所で働く短時間の栄養士だけの1時間当たりの額。職種別の短時間の表は産業計で、保育所に絞った国の表を見つけられず、取得していません。
  • 公立の保育所で、市町村に直接雇われている栄養士の給与。賃金構造基本統計調査の範囲の外で、本記事は地方公務員の給与の資料を取得していません。経営実態調査の公立の非常勤の行も使っていません。
  • 都道府県別の短時間の栄養士の1時間当たりの額。本記事は取得していません。
  • 短時間の栄養士の分布(中位数など)。確認した表は平均値の表で、分布の表は取得していません。
  • フルタイムなどで働く栄養士の月給・年収。栄養士の年収の平均で扱っています。
  • 保育園の栄養士の仕事内容や食育の計画。保育園の食育計画の立て方などで扱っています。
  • 手取りの額。税や社会保険料を引いた額は取得していません。

保育園の栄養士のパート求人を見るときに確認できること

  • 時給が基本給だけの額か、手当を含んだ額か。統計の1,513円は、通勤手当なども含んだ所定内給与額を時間で割った額です。
  • 雇い主はどこか。私立の保育所を運営する法人か、給食を受託する会社か、市町村の直接雇用かで、統計の範囲に入るかどうかが変わります。
  • 1日・1か月に何時間の勤務が見込めるか。統計の短時間の栄養士は、1日5.8時間、月16.5日でした。
  • 賞与や一時金があるか。統計の年間賞与は109,600円で、企業規模で85,800円から133,500円まで違います。
  • 募集の職種名が「栄養士」か「調理員」か。保育所の給与表では、調理員として数えられた人は栄養士の行に入りません。

よくある質問

Q. 保育園の栄養士のパートの時給はいくらですか。
A. 国の統計で、保育園だけの数字は出せません。いちばん近いのは賃金構造基本統計調査の短時間労働者の表で、栄養士の1時間当たり所定内給与額は1,513円(2025年6月分、企業規模10人以上)です。病院や介護施設なども含む産業計で、手当を含み、賞与と残業などの手当は含みません。

Q. 管理栄養士のパートの時給は別に出ていますか。
A. 出ていません。統計の職種「栄養士」の含まれる職種の例に管理栄養士が挙がっていて、管理栄養士だけを分けた区分はありません。

Q. 小さい会社のほうが時給は高いのですか。
A. 短時間の栄養士では、10〜99人の企業が1,585円、1,000人以上が1,397円で、差は188円です。ただし平均年齢も50.2歳と42.0歳で違い、どの規模に保育所が多いかも表からは分かりません。

Q. 保育所の非常勤の栄養士の月額を、時給に直せますか。
A. 直せません。こども家庭庁の経営実態調査の私立の非常勤の額は、常勤と同じ時間数働いたとして算出した月額(賞与込み)で、その時間数が資料に載っていません。

Q. 公立の保育園で働くパートの栄養士も、1,513円に入っていますか。
A. 賃金構造基本統計調査の対象は、民営の事業所と、行政執行法人・地方公営企業等の事業所に限られています。市町村が直接運営する保育所で市町村に雇われる人は入っていないと、本記事は読んでいます。

迷ったらここ

保育園のパート時給は統計の範囲で見る

国の統計で、パートなど短時間で働く栄養士の1時間当たり所定内給与額は1,513円(手当を含み、賞与は除く)です。病院や介護施設なども含む産業計で、保育園だけの数字は出せません。

  • 時給が基本給だけの額か、通勤手当などを含んだ額か
  • 雇い主が私立の保育所を運営する法人・給食の受託会社か、市町村の直接雇用か
  • 1日・1か月に何時間の勤務が見込めるか(統計では1日5.8時間、月16.5日)
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まとめ

  • 保育園の栄養士のパートの時給は、国の統計で保育園だけの数字は出せない
  • 言えるのは、短時間で働く栄養士の1時間当たり所定内給与額1,513円(2025年6月分、産業計、企業規模10人以上)
  • 企業規模別では10〜99人が1,585円で、1,000人以上より188円高い。経験年数別の幅は400円
  • 保育所の非常勤の栄養士は常勤換算の月額で、時給には直せない
  • 市町村が直接運営する保育所で市町村に雇われる人は、1,513円の集計に入っていないと読める

1,513円は、手当を含んだ給与を実際に働いた時間で割った、産業をまとめた平均です。保育園のパートの求人を比べるときは、基本給か手当込みか、雇い主が法人・会社か市町村かを先に確かめてください。そのうえで統計の数字を物差しに使えます。

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この記事を書いた人

医療・福祉・保育の人材紹介の現場で求職者の相談を受けてきた編集者が担当しています。キャリアアドバイザー歴8年、転職相談・紹介の対応実績1,500人以上(自社実績/2026年8月時点)。介護・看護師・保育士・栄養士の4分野を担当。記事の数値には必ず出典と公表時点を添えています。

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